一般社団法人宮城県ビルメンテナンス協会

会員の皆様におかれましては、当宮城県ビルメンテナンス協会の運営にあたり、日頃より多大なるご支援とご協力を頂き、厚く御礼申し上げます。

 

さて、未だに収束への道筋は見通せない新型コロナウイルス感染症の拡大に加え、オミクロン変異株などのさまざまな変異株の発生により、日本国内でも感染拡大防止と経済再生の両立という課題の中で、「ウィズコロナ」「ポストコロナ」、そしてまた最近流行の「サル痘」を踏まえ、ビルメンテナンスは社会の安定の維持のために必要な事業と位置づけられ、働く方々等の感染予防、健康管理の強化に取り組み、「働き方改革」による労働時間に関係する法律改正の中で、職場の安全・衛生環境の整備も行いながら、事業の継続を求められております。

 

昨年は、コロナ禍の中で「オリンピック東京2020大会」が開幕、オリンピック史上最多となる33競技339種目が開催され、日本チームにおいては、過去最多の金メダル27個を含め58個のメダルを獲得、また、東京大会より初採用されました種目では、若手の素晴らしい活躍もあり初代の日本人メダリストが誕生しました。その選手たちが残したさまざまな名言が、暗い話題の中に勇気と希望を与え、皆さんの支えや我慢と努力の積み重ねがあれば、思いは叶うことを教えてくれたような気がします。

 

年が明け「2022年北京冬季オリンピック」として、2月4日から20日までの17日間、アジアでは4回目、中国では初となる冬季オリンピックが開催されました。オリンピック期間中、スキージャンプ混合団体など7つの新種目が加わり7競技、109種目が行われ、過去の大会よりも多くの女子種目、女子選手が登場し、最もジェンダーバランスのとれた冬季オリンピックとなりました。この大会では、日本の平野選手が夏はスケートボード、冬はスノーボードの競技の「二刀流」で出場し金メダルを獲得、また、団体競技は、スキージャンプ混合団体でもメダルには届かなかったものの、素晴らしいチームワークで入賞するなど、さまざまなドラマが展開された中で、日本チームは夏に引き続き、冬季オリンピックでは最多の18個のメダルを獲得、夢と感動を与えてくれました。

 

そのような明るい話題の中、今年の2月ロシアによるウクライナに対する大規模な軍事行動が始まり、世界的にさまざまな形で影響が出てきております。わが日本におきましても生活に欠かせない小麦などの穀物製品をはじめ、石油製品など徐々に価格が上昇しはじめ、ビルメンテナンスでの石油製品の価格高騰は、車両維持にかかる燃料費やワックスなどの油脂製品にも直接影響が出てきており、さまざまな知恵を出しながら、経費削減を考えていかなければなりません。

 

このような状況の中でも、作業環境の安全確保は、削減できない重要な条件であり、かつ、社会の信頼確保の条件でもあり、避けては通れない会社の発展のために不可欠なものであると確信しております。各社で行われております感染予防対策を加え、AIを含めたロボット等の導入をはじめとしたデジタル環境などの整備を進め、SDGsに向けた取り組みを行い、適正な労働時間の管理や適切な健康管理に努め形骸化した安全管理活動を見直し、「働き方改革」への対応を推進していくために、ビルメンテナンス協会会員各社の情報交換の機会を増やせるよう環境を整えて参りますので、今後ともご協力を宜しくお願い申し上げます。

 

 

(2022年5月23日通常総会での挨拶より)

 

一般社団法人 宮城県ビルメンテナンス協会

会長  大久保 寿人

 

 

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